風待月 2018
花菖蒲と紫陽花にソワソワしていた先月末。
恒例の大船フラワーセンター(年間パス迷い中)に行って参りました。
咲いてる品種とまだの品種の差は若干ありましたが、見頃としては良い感じ。
花菖蒲の品種は代表的な三系統(江戸系、伊勢系、肥後系)と、その元となったノハナショウブの雰囲気を残す長井系に大別されます。
しかしながら、ここでは名前の通り大船フラワーセンターで育成された大船系という系統があり、他の品種とはまた違った佇まいが目に楽しいです。
大船系を始め、色々な系統の花菖蒲が咲いていましたが、なかでも大船系の二品種が印象深かったです。
(心の色、野路の里)
ただ、現存している品種は、咲けばこうしてみることもできますが、現在では絶えてしまった品種もあるというのが残念でなりません。
また、この時は山アジサイ展も開催されておりまして、数々の山アジサイが所狭しと展示されていました。
てまり咲きも可愛らしくて好きですが、どちらかというとガク咲きの方が好みだなぁとしみじみと実感。
(富士の白雪、満点星、雷光)
さて同じく先月末には、ちょっと先走った感じで紫陽花も見てきたのです。
今年は早めに咲いているらしいという事と、早めに行けば人出もマシかなという思惑とともに出かけた明月院はそれでも割合に混んでまして流石は三大あじさい寺です。
紫陽花自体はまだ咲き始め色づき始めという感じでしたが、綺麗に咲いているものもチラホラとあり良い風情でありました。
次にふらりと寄った長寿寺は、お庭のしっとりとした雰囲気と山に咲く額紫陽花も素敵で、人も少なくかなりの穴場感。
長寿寺で一息いれたあとは、三大あじさい寺二つ目、長谷寺です。
勿論こちらも紫陽花散策路辺りの見頃はまだ先でしたが、鉢植えの早咲き品種などが満開で見応えはたっぷり。
混雑時は規制されることもある紫陽花散策路もスンナリと入ることができました。
六月上旬には、北鎌倉と成就院へ。
北鎌倉の古民家ミュージアムは古民家の雰囲気もさることながら、お庭とあじさい小路が素敵なのです。周辺の目玉観光地に人が吸われるせいか、意外と人が少ない良ポイント。
あちらこちらと咲く紫陽花も堪能できますし、古民家の中で展示されている作品もゆるりと楽しんできました。
その後は東慶寺に向かいましたが、この時期に限定公開しているイワガラミを見ることが出来ました。
行き当たりばったりで足を向けたのですが、ラッキーでした。
崖一面を覆うイワガラミはかなり壮観なのですが、実は一本の木なんだとか。
勿論、目当ての紫陽花も美しい東慶寺ですが、この時期は先のイワガラミのほかにイワタバコなども見頃で、時間を忘れて堪能しました。
三大あじさい寺のラスト、成就院はかなりの数の紫陽花を移植したとのことで、みっしりと咲く紫陽花を知っている身としては、ほんのり寂しい感じではありました。
それでも絶景スポットなのは変わらない感じでしたし、境内の静けさにホッと一息入れつつ、紫陽花の代わりに植えられた萩が咲く季節を待ち遠しく思いながら帰途についたのでした。